作業療法士とは

作業療法士 (Occupational Therapist:OT)とは

作業療法とは

 「作業」とは人が人生の中で意味と目的を持って行う全ての活動のことを指します。作業療法士は、「作業」を通して健康と幸福な生活の推進にかかわるリハビリテーションの専門職です。こうした成果を達成するために様々な手段で身体や心に働きかけたり、日常生活活動を導いたり、環境整備を行ったりします。(WFOT2004より一部抜粋)

作業療法とは

作業療法では、基本的な運動能力から、社会の中に適応する能力まで、3つの能力を維持、改善し、「その人らしい」生活の獲得を目標にします。

  • 基本的動作能力

  • 運動や感覚・知覚、心肺や精神・認知などの心身機能

  • 応用的動作能力

  • 食事やトイレ、家事など、日常で必要となる活動

  • 社会的適応能力

  • 地域活動への参加、就労・就学

その人なりの、その人らしい生活を「作業」を通じて作っていきます。

職業の魅力

1|専門性

 医学的知識(解剖学・運動学・生理学・精神医学・心理学など)をベースに作業療法に関わる幅広い知識、技術が必要となります。作業療法士が主として関わる「対象・領域」は多岐に渡ります。

こころとからだを

身体障害領域:「からだ」の障害 脳卒中、脊髄損傷、高次脳機能障害など
精神障害領域:「こころ」の障害 統合失調症、気分障害など

人生のあらゆるステージで

発達障害領域:脳性麻痺、注意欠陥・多動性障害、ダウン症候群など
老年期障害領域:認知症、骨・関節障害など

その人なりの、その人らしい人生を「作業」を通じて共に創っていきます。

 病気やけが、もしくは、生まれながらに障害がある人など、年齢に関係なく、日常の生活に支障が必要なすべての人が、社会とのつながりを「作業」を通じて作ります。

こころとからだ

こころとからだを
  • こころ

  • 総合失調症、気分(感情)傷害…

  • からだ

  • 脳卒中、脊髄損傷、高次脳機能障

人生のあらゆるステージで
  • 発達期

  • 脳性麻痺、注意欠陥・多機能障害、ダウン症候群…

  • 高齢期

  • 認知症、骨・関節障害

あなたも「作業療法」を必要とする時が来るかもしれません。

2|資格取得後の進路

対象の範囲の広さから様々な場所で作業療法士は活躍しています。

やりがい・魅力

医療や福祉・介護の現場はもちろん、保健・教育・職場領域など、社会活動の現場でも作業療法士は活躍しています。

  • 医療

  • 病院/クリニック…

  • 福祉

  • 障害者施設/児童福祉施設…

  • 福祉

  • 障害者施設/児童福祉施設…

  • 職業関連

  • 就労支援事業施設/ハローワーク…

  • 教育

  • 特別支援学校

あらゆる場所で、本人と社会との接点を作るため、「作業療法士」が活躍しています。

3|やりがい・魅力

 年齢や性別、背景が異なる多くの人と関わりながら仕事ができ、その過程で自身も大きく人間的に成長できます。また「正解」がない仕事であるが故に、日々「より良い作業療法」「人のしあわせ」を探求していく面白さがあります。自身の成長がそのまま対象者の笑顔や人生の充実に繋がる。そんな最高にやりがいのある仕事です。

 また医療系国家資格であるが故に収入面、福利厚生、再就職の容易さなど様々な強みがあります。夜勤などもなく、産休育休など保証されている職場が多いです。転職(職場替え)もライフイベントに応じて可能です。

 作業療法士の仕事は、「裁量自由度」が高い職業です。つまり、業務を行うに当たって自ら判断する内容が多いということです。患者さんに対して責任を負う重圧が大きい一方で、成功した時の喜びも、より大きくなります。これは、作業療法士が、他の医療・介護従事者に比べて離職率が低い理由の一つだといわれています。