理学療法学科
文部科学大臣認定 職業実践専門課程
■4年制 ■定員30名
公益財団法人日本パラスポーツ協会公認
パラスポーツ指導者資格取得認定校
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取得できる資格
(令和6年度現在) -
●高度専門士の称号付与
●理学療法士国家試験受験資格
●キネシオテーピング協会認定トレーナー
●日本パラスポーツ協会公認初級パラスポーツ指導員
●スポーツメンタルトレーナー
●スポーツリズムトレーニングディフューザー
●住環境コーディネーター
●普通救命講習Ⅱ
身体機能や運動能力を
治し、支える。
ケガや病気などで身体に障がいを持った人や、
障がいの発生が予測される人の、
身体機能や運動能力を
回復・維持する専門家が
「理学療法士」です。
また、スポーツ選手のパフォーマンス向上や
子どもの運動発達の支援なども行います。
身体の機能を治すだけでなく、こころに
寄り添い支えながら、対象者の人生の可能性を
広げていく仕事です。
医療分野
医療現場での豊富な経験を持つ専門性の高い講師陣から、実際の症例をもとに”生きた知識”を学べる。さらに、就職先と直結した臨床実習施設で「治す医療」の現場を体感。
- 就職例
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●急性期病院
●回復期病院
●クリニック
●整形外科 など
育成・就職に強い理由
「治す医療」のこれからがわかる
再生医療、AIやロボット、ICTを使った新しい治療技術が次々に登場し、医療は、大きく進化しています。これからの時代も「治す医療」のニーズは絶えることなく、理学療法も、そうした進化とともに常に変化・成長しています。
シマリハでは、変化する医療現場に対応できるよう、最新のカリキュラムで学びをサポートします。
充実のカリキュラム
整形外科系治療学
整形疾患患者の「動きたい」を支える
骨折や靱帯損傷など整形外科疾患によって低下した身体機能を、元のように動ける状態へと導くための知識と技術を学びます。
筋肉・関節・神経など基礎知識を土台に、リアルな患者の情報を活用した実技・演習を通して、高いスキルを身に付けます。
動作分析学
動作分析学で学ぶ理学療法士の基本スキル
この授業では、身体機能や活動、参加に着目し、理学療法士として必要な、「なぜその動きになるのか」を読み取る力を養います。
反転授業やPBLなどのアクティブラーニングを取り入れ、学生同士で協力しながら、主体的に課題に取り組める環境が整っています。
理学療法検査測定法
理学療法の第一歩は、正確な評価から
理学療法の第一歩は、正しい評価から始まります。本校では、痛みがなぜ出るのか、なぜその動きができないのかを自ら考え、根拠をもって判断する力を養います。
実際の現場に近いケースを使った授業で、教科書だけでは学べない「現場感覚」を大切にしています。
強力な外部講師
島根大学医学部から、多くの外部講師を招き、疾患学について学びます。さらに、島根大学医学部附属病院をはじめ、県内の中核病院や県外の先進医療機関で活躍する理学療法士からも講義を受け、医療現場のリアルな症例を通じて、「治す医療」を深く学びます。
※ご紹介しているのは一部の講師です。紹介しきれないほどの講師陣が、本校の学びを支えています。
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小児科系治療学 日本バプテスト病院 浅野 大喜さん
リハビリテーション科室長。小児発達リハビリの第一人者として活躍。日本小児理学療法学会の理事を務める。研究は、主に脳性麻痺のある子どもの認知、行動について研究を行っている。
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内科系治療学 島根県立中央病院 井上 魁さん
急性期の最前線である島根県立中央病院で勤務し、DMAT(災害医療派遣チーム)隊員として被災者の支援を行っている理学療法士。
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神経内科系治療学 島根大学医学部附属病院 佐々木 翔太さん
島根大学医学部附属病院に勤務し、脳卒中急性期のリハビリテーションを中心に担当。修士(医科学)、脳卒中・物理療法認定理学療法士の資格を持つ。
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理学療法トピックス~ウィメンズヘルス~ 島根大学医学部附属病院 黒崎 育美さん
比較的新しい分野である、ウィメンズリハビリテーションを提供。島根大学医学部附属病院の副主任理学療法士。
実践を通して、一生もののスキルが身につく
01
- 実践力を磨ける豊富な臨床実習
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県内の中核病院や県外の先進的な医療を学べる施設と多数連携して臨床実習を行います。最先端の医療現場での体験を通して実践力を磨きます。
02
- 臨床実習先が就職先に直結
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臨床実習先と就職先が直結しているのは、シマリハならではの強みです。
臨床実習先の例:島根大学医学部附属病院/島根県立中央病院/出雲徳洲会病院/安来市立病院/
大田市立病院 他 元町病院/日南病院/三次地区医療センター/北原国際病院/日本バプテスト病院 他
03
- スタディツアーで先進医療を学ぶ
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世界的に新しい取り組みを行う病院で、先進的な医療を様々な視点から学びます。
在宅医療分野
支える医療を、全国の第一線で活躍する講師陣から学べる。さらに、支える医療の先進地でのインターンシップやサークルなどのリアルな体験の場が充実。
- 就職例
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●訪問リハビリテーション
●老人保健施設・老人福祉施設
●デイサービス・デイケア
●市役所
●地域包括支援センター
●産業リハビリテーション など
育成・就職に強い理由
未来のリハビリテーション 日本の高齢化や社会保障制度の変化により、医療やリハビリテーションの現場で大きな課題が生じるとされるのが「2040年問題」です。これからの日本では「治す」ことのできない慢性疾患や、障がいを持つ患者の増加が予想されています。そんな社会的背景から病気や障がいを「治す」スキルに加えて、病気の予防や、在宅医療現場で必要な、患者の不安と暮らしに寄り添い続ける「支える」スキルの重要性が高まっています。シマリハでは他校で学ぶことのできない「支える」スキルの習得に力を入れています。
充実のカリキュラム
地域理学療法論
病気だけじゃなく、“その人自身”を
見る力を身につける
理学療法士に求められるのは、相手の思いに寄り添い、その人の人生そのものを支えていく力も大切です。
この授業では、障がいがあっても希望を持って生きられるよう、“支える力”を学びます。信頼関係を築き、相手の声に耳を傾け、共によりよい生活や人生を考える―そんな理学療法士になるための「基本」を、ここから身につけていきます。
地域理学療法実習
実際の現場で、本物の“支える力”を磨く
この実習では、地域理学療法論で学んだ知識やスキルを、実際の現場で活かします。近隣のデイサービスなどを訪れ、利用者の「どんなふうに生きたいか」「何を大切にしているか」を丁寧に聴き取ります。仲間と意見を交わしながら、その人の暮らしを支える方法を考え、自分の言葉と行動で“人を支える医療”を実践していきます。
生活環境論
「治す」だけじゃない。生活を支える力を学ぶ
理学療法士は、体の動きを支えるだけでなく、その人がどこでどう暮らすか――“生活そのもの”を支える専門職です。
この授業では、車いす体験や住宅改修のプラン作りを通して、誰もが安心して暮らせる環境づくりを考えます。実践的な体験を重ねながら、「支えるリハビリ」の大切さを学び、スキルを磨きます。
強力な外部講師
全国・世界から注目される先進的な取り組みを行う、療法士、医師、看護師、社会福祉士など、多職種の講師を招いて授業を実施。在宅医療の現場で必要な、患者さんの不安に寄り添い、人生そのものを支える―そんな“支えるスキル”を、深く学ぶことができます
※ご紹介しているのは一部の講師です。紹介しきれないほどの講師陣が、本校の学びを支えています。
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地域理学療法論 医療法人社団 悠翔会 理事長・診療部長 佐々木 淳さん
Forbes JAPANの表紙も飾る、在宅医療のトップランナーの医師。首都圏ならびに沖縄県に全18クリニックを展開し、在宅患者へ24時間対応の在宅総合診療を行っている。
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地域理学療法論 慶應義塾大学医学部
衛生学公衆衛生学教室/
コミュニティヘルス研究機構理事長・機構長 山岸 暁美さん医療福祉学博士、在宅看護専門看護師、社会福祉士、認定心理士。厚労省、内閣府や多くの自治体と連携しつつ、現場と研究と政策を繋ぐ活動を続ける。
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地域理学療法論 株式会社あおいけあ 代表 加藤 忠相さん
“誰もが居場所のある介護施設”を目指し、現在高齢者に介護福祉サービス提供する4つの施設を運営。「介護の常識を超えた施設」として全国から注目を集めている。また、「日経ビジネス」誌上で「次代を創る100人」の一人に選出。
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地域理学療法論 山勝ライブラリ 代表 山下 勝巳さん
山勝ライブラリを開業後、介護とまちを繋ぐ、コミュニティの中にある、新しいカタチのケアプランセンターを展開しているケアマネジャー。
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地域理学療法論 鞆の浦・さくらホーム 代表 羽田 知世さん
「年齢を重ねても障がいがあっても居場所となるまちづくり」をミッションに、福山市の港町・鞆の浦にて介護・福祉事業を展開。地域を巻き込みながら「その人らしさ」を守るケアを実践している。作業療法士。
実践を通して、一生もののスキルが身につく
01
- 奥出雲町で
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授業で、課外で、地域の現実の課題と向き合い、これからの「支える医療」を学ぶ環境を整備。
02
- 全国で
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全国各地の「支える医療」の先進地へのインターンシップが充実。先進的な取り組みを体験することで「支えるスキル」を学びます。
03
- 就職先に直結
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支える医療×理学療法の先進施設を就職先として確保しています。
就職先の例
●株式会社コミュニティケア
●よこた福祉会
●介護老人保健施設あやめ
●暮らり
●鞆の浦・さくらホーム
●いろどりの丘 他
スポーツ分野
トレーナーとしても活躍する理学療法士から直接学び、実際の現場でトレーナーとして活動する機会も豊富。卒業後1年目からトレーナーとして輝くためのスキルを身につけます。
- 就職例
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●プロチーム専属トレーナー
●スポーツ系部活動のトレーナー
●オリンピック・パラリンピック帯同 など
育成・就職に強い理由
社会人1年目から
トレーナーとして
活躍できる学びが充実
「理学療法士としてもトレーナーとしても活躍したい」そんな思いを叶える学びの環境が整っています。アスレティックトレーナーとして必須のキネシオテーピングや注目が高まっているスポーツメンタルトレーニングなど、実践的なスキルを習得。
さらに、学生のうちから現場での経験を積めるのも、シマリハならではの大きな魅力です。
カリキュラムも充実
【選択科目】スポーツメンタルトレーニング スポーツトレーナー演習 障がい者スポーツ
充実のカリキュラム
スポーツメンタルトレーニング
アスリートの心を支える力を学ぶ
この授業では、スポーツ選手のメンタルを支えるための基礎知識やサポート方法を学びます。講師は、オリンピックやナショナルチームで活躍するトップアスリートのメンタルコーチ。
ロールプレイやグループワークを通じて、カウンセリングの基本やストレス対処法などを実践的に身につけます。
障がい者スポーツ
障がいのある方のスポーツ支援を学ぶ
障がいのある方のスポーツの意義と支援方法を学ぶ授業です。
島根県唯一のパラスポーツトレーナーが、パラリンピック競技や地域活動の経験をもとに、障がいに応じた支援法を指導。
修了後には、日本パラスポーツ協会公認「初級パラスポーツ指導員」の資格が取得可能です。
スポーツ理学療法論
スポーツ現場で活きる、理学療法の技術と知識を学ぶ
スポーツ中の外傷や障害の理解から競技復帰までのリハビリを、講義と実技で学びます。理学療法士としてのスポーツ現場での役割や、種目ごとの特性に応じた評価・介入方法を習得。運動療法、徒手療法、テーピング、応急処置、コンディショニングなど、現場で必要とされるスキルも実践的に身につけます。
強力な外部講師
アスレティックトレーナーとして現場で活躍する理学療法士を外部講師に迎え、講義では、スポーツ外傷や障がいに関する基礎知識をしっかりと習得。
さらに、課外活動を通して、選手の心と体を支えるトレーナーとしての技術を実践的に学びます。
※ご紹介しているのは一部の講師です。紹介しきれないほどの講師陣が、本校の学びを支えています。
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スポーツメンタルトレーニング 一般社団法人
フィールド・フロー 代表 柘植 陽一郎さんトップアスリートから部活動まで種目を問わず国内外でサポート。選手・指導者・メンタルコーチ向けの講演・講座を日本・韓国で行う。
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スポーツトレーナー演習 山口整形外科医院 蔦川 和希さん
島根県アスレティックトレーナー協議会の理事を務める。理学療法士として、患者さんのケガを治し、支える一方、アスレティックトレーナーとしても選手をサポート。
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スポーツトレーナー演習 C-lab 代表 松本 康佑さん
理学療法士、JSPO-AT。怪我で泣くアスリートをゼロにしたいという強い思いからC-Labを設立。小学生からプロ選手まで幅広い層を対象に対応し、地域スポーツの発展に尽力している。
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スポーツ理学療法演習 島根大学医学部附属病院 川本 晃平さん
島根県アスレティックトレーナー協議会の会長を務める。理学療法士として働きながら、アスレティックトレーナーとしてスポーツ現場でも活躍。さらに、認定スクールトレーナーとして学校現場における予防教育にも取り組んでいる。
知識を得たら、
実践あるのみ!
リアルな体験の場が
いっぱい
学生の時から、学校の中だけでなく実際の現場に出てリアルな体験を積めるのはシマリハの魅力。知識と実体験を繰り返し積み重ねることで、卒業後もスムーズに現場で活躍することができるようサポートしています。
01
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近隣高校の運動部で、
学生たちが
トレーナー活動を実践。 -
ヒアリング、メディカルチェックからトレーニングの立案・指導まで、自らの手で取り組みます。「トレーニングで体が変わった!」という選手の声に喜びを感じる一方で、質問に答えきれず悔しい思いをすることも。そうした体験のひとつひとつが、学生たちの心を動かし、「もっと学びたい」という意欲につながっています。
02
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奥出雲町の全小学校での
「運動遊び」活動を実施 -
奥出雲のスポーツ人口を増やす――を最終目標に、学生たちは運動メニューを自ら考え、教員やアスレティックトレーナーの助言を受けながら、子どもたちに指導。知識や技術だけではうまくいかない、「飽きさせない教え方」は学校で習わない、そんな教科書では学べない壁にぶつかりながらも、プロの指導のもと試行錯誤し、子どもたちの集中力アップに成功。リハビリ=病院だけではない、新しいかたちに出会える活動です。
03
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プロホッケーチームの
トレーナーとして全国大会へ -
教員と共に、ホッケー日本リーグ「セルリオ島根」のトレーナーとして活動。全国大会にも帯同し、現場の最前線を体験しています。トレーニングメニューの作成や選手への指導も教員の指導のもと行います。そして、学生自身が選手にとって信頼される存在であるために、厳しい現場の中で、技術だけでなく“信頼を得る力”も磨いていく。
学生という枠を超えて、チームの一員として本気で向き合う。その経験は、机の上では学べない、大きな成長の原動力になっています。