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地域理学療法論 公開講座を開催しました

11月29日(土)・30日(日)の2日間、島根大学医学部看護学科棟にて「地域理学療法論公開講座」を開催いたしました。
本講座は「支える医療」をテーマに、本学院の1年生に加え、地域の皆様や高校生、医療福祉関係者の方々にも広く公開して行われました。
2日間の間、介護福祉士や介護支援専門員、理学療法士、作業療法士、医師、地元の高校生等に参加をしていただけました。
そして、支える医療の最前線で活躍される6名のスペシャリストに講義をしていただきました。
●羽田 知世 氏、赤沢壮介氏(鞆の浦さくらホーム 代表)
テーマ:地域づくりとリハビリテーション
広島県・鞆の浦で、空き家を再生した「宿」や「駄菓子屋」など、制度の枠を超えた居場所づくりを実践されています。
●山岸 暁美 氏(コミュニティヘルス研究機構 理事長)
テーマ:意思決定支援について~能登半島の事例等を踏まえて~
ACP(アドバンスドケアプランニング)、能登半島地震の支援活動など、災害時の厳しい状況下での「意思決定支援」についても深くお話しいただきました。
●加藤 忠相 氏(株式会社あおいけあ 代表):
テーマ:超高齢化社会でその人がその人らしく生きるためのケアの実践
メディアでも話題の「あおいけあ」。マニュアルをなくし、お年寄りが役割を持って輝けるあおいけあの哲学、実践をお話いただきました。
●佐々木 淳 氏(医療法人社団悠翔会 理事長):
テーマ:超高齢社会における在宅医療のあり方(オンライン登壇)
Forbes JAPANの表紙も飾られた在宅医療のパイオニア。「病院で死ねない時代」にどう生き切るか、医療では治せない「老化」に専門職はどう関わると良いのか、システム視点での講義でした。
●山下 勝巳 氏(山勝ライブラリ 代表取締役):
テーマ:「介護×まち」で生きるを支える取り組み
大阪で「時計屋+カフェ+ケアプランセンター」というユニークな拠点を運営。専門職が人との関係性をどう作り、どうケアに生かしていくのか、哲学と仕掛けづくりがユニークでした。
未来の医療職の卵であるシマリハの学生たちへ、教科書だけでは学べない「人の想い」に触れ、「専門職として人を支えるとはどういうことなのか」、を肌で感じ、学ぶ事ができる貴重な機会を作る事ができました。
講師の皆様、本学の教育にご協力いただき本当にありがとうございました。また、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。会場をご提供いただいた島根大学出雲キャンパスにも感謝申し上げます。